「大正友禅」として染め上げられる本物の色合いを

「大正友禅」として染め上げられる紫織庵の長襦袢と肩裏は、大正時代から大切に保存されてきた友禅長襦袢の本絵を基に現代に復刻して、きものの裏地が美しく華やかなりし頃の想いを現代に蘇らせ、長襦袢や肩裏のおしゃれ心を楽しんでいただこうとするものです。

袖やから「チラッ」と見える長襦袢。他人に見せる物ではありませんが、その「チラッ」とでその人のセンスが解かります。戦前は実に好き勝手に長襦袢を着て、長襦袢のおしゃれを楽しんでいたのですから、ぜひ現代もきものを着る楽しさの一つとして、着物姿のもう一つの主役として、身に付けられる方のおしゃれ心を高めるような「長襦袢のおしゃれ」を楽しんでいただき、残り少なくなった伝統的型友禅の本物の色合いを感じていただければ幸いです。